第15回 B/Sの「3類型」とそれぞれの対応(その1)

一件内容を読み取りにくいと思われがちな貸借対照表(以下:B/S)ですが、簡単にかつ重要な情報を読み取る方法があります。その前提として、B/Sには3つの型があることをおさえて下さい。ここをおさえると複雑そうに見えるB/Sをシンプルにしてしまうことが可能です。これは自社だけでなく、ライバル企業やお得意様のB/Sを見る場合にも活用できますので是非覚えて下さい。

ここでは、B/Sの3つの型を『B/Sの3類型』と呼ぶことにします。先ず自社は勿論ですが、興味のある会社のB/Sがどの型に該当するかを確認してみて下さい。

自社の型を知るには『純資産÷総資産』を計算する必要があります。
この答えが
0より小さいのが「I型」
50%以下の場合が「II型」
50%超が「III型」
となり、それぞれ次のような図になります。

自社の決算書がどの類型に該当するかによって、取るべき対策や、将来に向けて考えるべき内容が全く変わってくるので、次回はそれぞれの類型別に、どの様なことを考え、対応するかについてご紹介します。まずは、自社の決算書がどの類型に該当するかについて確認し、是非次回を楽しみにお待ち下さい!


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